前回、中国の“お金余り現象”を食い止めるには、人民元の切り上げしかない、と申しましたが、こうしたことを言うと「為替レートが上昇すると、“世界の工場”としての競争力が低下し、中国経済の成長もスローダウンするのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
<中略>
輸出企業が先陣を切って外貨をしこたま稼いでくれたお陰で、中国人の購買力はこれから本格的に上がろうとしています。経済全体のパイが拡大するなかで、“富の分配”はどんどん進んでいくでしょう。“世界の工場”から米国を遥かに上回る消費者を抱える“世界一の市場”へ変貌を遂げようとしているのがいまの中国です。
「これからは海外だけでなく国内でもメシのタネが増える。中国経済は今後10年、黄金期を迎える!」と私の知り合いの中国人企業家達はみな、意気軒昂です。
日本では「北京五輪、上海万博の後、中国経済は失速する」との論評もあるようですが、こうしたニューリッチが爆発的に増える国に投資しない理由はないでしょう。